土屋健 「デボン紀の生物」 技術評論社

 生物ミステリーPROの3冊目。陸への上陸を開始しようとする生き物たちの歴史の始まりを中心に書かれている。  このシリーズ全体が理論的な追及をする本というより古生代を紹介するという雰囲気の本なので解説はいつものとおりあっさりしている。しかし写真は撮影しなおしたり、いろいろなところから集めたりしてなかなか良いものがある。まずは本屋さんで…
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土屋健 「オルドビス紀・シルル紀の生物」 技術評論社

 生物ミステリーPROシリーズの第2巻目です。各巻には大陸移動中のその時期の大陸の配置図が載っているので意外とこれが便利です。  この時期は化石が少ないらしく解説があっさりしてますが、三葉虫はごまんと出るらしく、なかなかよい写真が載っています。立体的に見える位置からの写真も多くいかにも解説用という感じでないものも多いので、立ち読みで確…
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土屋健 「エディアカラ紀・カンブリア紀の生物」 技術評論社

 ブルーバックスの「古生物たちのふしぎな世界」を読んでからもう少し詳しい本を探して買った本。家に持って帰ったら同じ著者だった。  生物ミステリーPROというシリーズ全6巻の最初の巻。全6巻で「古生物たちのふしぎな世界」と同じ古生代全体を扱っている。ほぼ構成も内容も「古生物たちのふしぎな世界」と同じで、「古生物たちのふしぎな世界」がこの…
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河合敦 「殿様は「明治」をどう生きたのか」 洋泉社歴史新書

 廃藩置県で領地というものを失った藩主たちの廃藩置県前後を扱った本。全体に素行のよろしい殿様を選んでいる。世の中には悪党もいるので悪逆非道のその後の殿様というのがあっても面白いかもしれない。着目点はいいのでもう一押し。  角川新書の「幕末三百藩 古写真で見る最後の姫君たち」たちの写真と解説を読むとオーバーラップするところがあっておもし…
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土屋健 「古生物たちのふしぎな世界」 ブルーバックス

 恐竜たちの中生代以降の新しい時代を除いた古生代を中心に先カンブリア時代のエディアカラ紀から扱っている。  なんといっても図版と写真の化石たちがいい。わたしのガキの頃の図鑑といったらボール紙のような紙にひどい色と粗い網版のカラー本で内容といったら恐竜と三葉虫にアンモナイトばかりだった。うんざりで興味が持てなかった。それが詳しくとてもき…
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池上英洋 荒井咲紀 「美少女美術史」 ちくま学芸文庫

 個人的には美少女趣味はないのだけれども別のことを調べていて読んでみた。この本で主張されている通り、確かに美少年というのは古代のギリシアの男色のごとく古くからあるけれど、美少女以前の子供という意味での女の子が意識されるのは近世、近代から、特に産業革命以降の核家族化のあとからなのだろう。美少女といったらたしかに現代に近くならないとジャンル…
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萱野茂 「アイヌ歳時記」 ちくま学芸文庫

 タイトル通りアイヌの日々の生活を綴った本。  読んでいるとアイヌの神はとっても身近にいるのがわかる。クマの神だったり大きな虫だったり、便所の神までいる。なんと役に立たない神は丁寧に神々の世界に帰っていただいたりしている。それに比して月、太陽、雨や風などは自分たちの力の及ばない神として祭祀は行わないという。ここの辺がおもしろい。 …
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石橋孝夫 「世界の大艦巨砲」 光人社NF文庫

 副題に「八八艦隊平賀デザインと列強の計画案」とあるが、こちらの方が本の内容に近い。軍縮のワシントン条約によって中止となった八八艦隊の主要デザイナーである平賀の保持していた資料を中心に世界の戦艦の歴史を扱った本。雑誌「丸」に連載した内容をまとめたもので、著者は雑誌「シーパワー」の元編集長。   一ノ瀬が「飛行機の戦争 1914-194…
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東京電力福島原子力発電所事故調査員会 「国会事故調報告書」

 事故からだいぶたってしまったが、事故の第一報を見たときの感想は「やはり起きた」だったと思う。  本書は東電、政府の事故調査報告が発表された後に不十分とはいえようやっとまともな報告書が出たと評された本である。  内容は原子力ムラのような原子力行政や施策一般は除外して、原子力事故に直接かかわる範囲を調査対象にしている。事業者と行政の癒…
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磯田道史 「江戸の家計簿」 宝島社新書

 別冊宝島から新書化した本。数人で執筆している監修本。江戸時代の給与である石高や生活の日々の物品、食品、料金等を網羅的に現代の貨幣価値に換算しなおして紹介している本。現在の貨幣価値への換算率が高すぎるように思えたり、現代の絵師が描く食物の絵には、これは現代的すぎるだろうと疑いたくなるようなものもあるが、全体に軽い読み物なので気にせず読む…
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金時鐘 「朝鮮と日本に生きる」 岩波新書

 済州島で皇国臣民として教育を受け、「解放」後は米軍政に追われ日本に流れ着き、在日朝鮮人として生きる中、多くの人を信じた北に殺されるという数奇な人生を歩んだ詩人の自伝。日本人としてはかなり複雑な気持ちで読まされる本ですが、朝鮮人の微妙な立場と心理を少しでも理解するのにはぜひ読んでほしい一冊。 朝鮮と日本に生きる――済州島から猪…
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司馬遼太郎 「韓のくに紀行」 朝日文庫

 この人は実にいいかげんだ。旅行社の人にプランはと聞かれると、農村に行きたいという。漠然としている。それではだめだと諭されると、地図を広げて、じゃこことこことここ、といって適当に思いつくまま指示する。それで一冊の本が出来上る。なぜじゃ。実際は行き当たりばったりなのに読むとなぜかつながっているように思える。実に不思議な本だ。 街…
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司馬遼太郎 「街道をゆく1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか」 朝日文庫

 この人は怠け者だ。歩かない。車に乗って移動する。湖西を湖南に向って走っていく。そしてピンポイントで降りて話が進む。ところが知識の量が違う。漁港に降りれば、石組みを見ていい古代の石工の技術だとのたまう。古代史にはよくわからないことが多いので言ったもの勝ちだと言う。後は聞く者のイメージをどれだけ広げられるかだという。それだけで一冊の本が出…
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シェイクスピア 「リア王」 光文社古典新訳文庫

 最終的に動くものに変換されるもの、劇、ドラマ、アニメなどは演出を経て初めてその真価が発揮される。途中の脚本などを読んでいるとこれがどうなるのだろうとピンとこない事がある。それでも脚本は核だ。  この本は悲劇にまっしぐらだ。シェイクスピアとしてはとても直線的に話が進んでいると思う。  訳も実際の上演に耐えた訳がもとになっているだけあ…
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あっという間に始まった外環工事

 調子が悪くてずっと浦島太郎を決め込んで外環方面にはずっと出かけないでいたらあっという間に工事が始まっていた。買収と立ち退きはほぼ終わっているようだ。  以下は工事最先端の前原交差点前。以下外環大泉出口まで工事している。  前原交差点と外環大泉出口の中間地点から見た所。大型機も入っているので地下の進行具合も早いのでは。  …
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カエサル 「ガリア戦記」 岩波文庫

 塩野七生の「ローマ人の物語」を読んで興味を持ったので原本を買ってみた。現在のフランス・スペイン当たりのガリアのローマ化の歴史。とても簡潔でおもしろい。ただ当時の人の常識部分まで簡潔でつい読み飛ばしてしまいそう。例えば戦場でのローマ人の土木工事の堅牢さと製造の速さなどは予備知識としてないとなぜ戦争に勝てたかなどの理解がしづらい。  読…
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D・チャモヴィッツ 「植物はそこまで知っている」 河出文庫

 擬人化を極力避け、動物の五感との比較を植物に当てはめてみる試みをしている。あまり専門的にならない範囲で実証可能であることに心がけている。面白いのは記憶というテーマの中でエピジェネティクスが関与する「世代間継承」という話だ。遺伝的変異があるなしに関わらず情報あるいは信号を世代間で受け渡すということが検証されたという。これは若いころ教え込…
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ボンテンペッリ 「鏡の前のチェス盤」 光文社古典新訳文庫

 オビに「萩尾望都さん推薦」「イタリア幻想文学の名作発見」なんて書いてある宣伝文句に釣られてしまった。特にむずかしいところはない。イメージの湧きやすい作品。アニメ化すると面白そうな世界です。特に評論しようとするとむずかしくなります。単純にこういう世界が好きか嫌いで評価が分かれます。私は嫌いじゃない。 鏡の前のチェス盤 (光文社…
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マテュー・グネル 「隕石」 文庫クセジュ

 本棚の本をぺらぺらめくっていたら、文庫クセジュのくせに図表がいっぱいある。こんな不届きな本は買わなければいけないと言って買った本。  いくらいっぱい載っているといったってたかが文庫クセジュだ。他の類書から比べたら圧倒的に少ない。著者も写真などいれるのに相当苦労したようでぼやいている。その分文章や内容は工夫されていて、うまく隕石小史と…
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辻田真佐憲 「文部省の研究」 文芸新書

 タイトル通り、文部省が教育によって形成しようとした人間像とはどういうものかを明治から現代まで追いかけている。著者は国家が教育行政を行う以上具体的な人間像を求めるのは当然という立場だが、教育は自治体が行うなど別の考えもあることはこの本では対象外だ。同様に大学行政も対象から外している。初等中等教育、社会教育が対象だ。明治初期の教育行政や大…
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