岩佐淳士 「王室と不敬罪」 文春新書

 タイの現代史。近くの国を少しずつ調べていこうシリーズで選んだ一冊。一昨年亡くなられたプミポン国王のカリスマ性に支えられた王制とタイ式民主主義。近年続くタクシン派と反タクシン派の確執。日本と親しい国の割にはよくわからない国タイをプミポン国王と王室を中心に読み解こうとしている本です。
 既得権益を守ろうとする王室派と軍部の反タクシン派、新興勢力あるいは農民の大きな支持基盤を持つタクシン派という構図や、必ずしも王室に反対ではないタクシン派とか、王室を軸に角度を替えてみていく。なかなか興味深い。ニュースを見るときや新聞を読むとき少しタイの動きがわかるようになります。お勧めします。


王室と不敬罪 プミポン国王とタイの混迷 (文春新書)
文藝春秋
岩佐 淳士

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この記事へのコメント

芋田治虫
2019年07月30日 20:21
「ムッソリーニ万歳」
こういっただけで逮捕されるなら、その国末期。
どういう体制でも、戦前戦中のどの枢軸国よりもひどい。
どっちにどう進んでもその国の終わりは近い。
日本に無関係の話ではない。
日本で不敬罪が事実上存在している以上、そうならないと誰が断言できるだろうか。

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