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zoom RSS 鈴木真弥 「現代インドのカーストと不可触民」 慶應義塾大学出版会

<<   作成日時 : 2016/09/17 14:42   >>

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 現代インドのカーストの問題として最下層の不可触民、接触するべからずの人々、特に屎尿処理や清掃という職業と結びついて扱われる人々を中心に扱った本。日本だとつい非人を連想してしまうかも。
 首都デリーでの清掃カーストに対するフィールド調査は著者が女性であることも含めてかなり難しかったのではと推察される。とにかく日本では数少ない貴重な報告だと思う。

現代インドのカーストと不可触民:都市下層民のエスノグラフィー
慶應義塾大学出版会
鈴木 真弥

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 日本でのカーストのイメージはヒンドゥー教の宗教的区分に近く、実際の現代のインドでのカーストはイギリス植民地時代に始まる統治のための行政区分として、特に職業と結び付けて固定的に身分が再生産されたと指摘している。また本書の別の柱としてインドでのカーストに対する流れとして、特に不可触民に対する考え方と対応にヒンドゥー教内部の問題として見るか外部の問題として見るかの二つがあるとみている。それぞれの代表にはガーンディーとアンベードガルをすえている。ガーンディー主義者やその後の会議派の施策、ガーンディーとアンベードガルとの間の妥協やインド憲法への影響など通例ではガーンディーに好意的な日本の論調に対して著者はかなり批判的に論述している。この点でもこの本は面白い。
 なかなか良い本だと思うのだけれどいかんせん高い。税抜き6,000円。博士学位請求論文を一般向けに加筆修正した本なのでそれほど売れないと見たか。まだ新刊(2015/11/30)なのとページ数の問題があるけれども新書版で売ってもまったく問題ないのではないかと思う。

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